80代の睡眠トラブル解消法:ぐっすり眠るための生活習慣
80代の健康習慣
2026.04.26
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「夜中に何度も目が覚める」「朝早くに目が覚めて、そのあと眠れない」——多くの場合、こうした変化は「病気」ではなく「加齢に伴う自然な変化」です。生活習慣を少し整えるだけで、睡眠の質はくっと良くなります。
年齢とともに睡眠が変わる理由
- 深い眠りが減る…浅い眠りの時間が増え、物音や尿意で目が覚めやすくなります
- 体内時計が前にずれる…夕方に眠くなり、早朝に目が覚めるパターンに
- メラトニンの分泌が減る…寝つきが悪くなる原因のひとつです
ぐっすり眠る5つの習慣
- 朝の光を浴びる…起きたらカーテンを開けて日光15〜30分。体内時計がリセットされます
- 昼寝は30分以内に…昼食後に15〜30分。15時以降の昼寝は避けましょう
- 夕方に軽く体を動かす…10〜15分の散歩を。就寝の2〜3時間前までに済ませます
- 寝室の環境を整える…室温18〜22℃、湿度50〜60%。暗くし、テレビやスマホの光を避けます
- 「床にいる時間」を減らす…20分経っても眠れないときは一度布団から出て、眠気が来たら戻ります
やりがちだけど逆効果なこと
- 早く寝ようとして19時に布団に入る…就寝は21時〜22時ごろを目安に
- 夜中に目が覚めたら時計を見る…焦ってさらに眠れなくなります
- 寝酒をする…寝つきはよくなっても睡眠の質を大きく下げ、夜中のトイレも増えます
受診を考えたほうがいいサイン
毎晓42時間以上眠れない状態が2週間以上続いている、日中の強い眠気で食事中や会話中にも眠ってしまう、大きないびきや睡眠中の呼吸停止を指摘された、足がムズムズして眠れない——これらは睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など、治療で改善できる病気のサインかもしれません。かかりつけ医に相談してください。
監修:Dr.T
目次
- 80代に多い睡眠トラブルとは
- 年齢とともに睡眠が変わる理由
- ぐっすり眠るための5つの生活習慣
- やりがちだけど逆効果な行動
- 受診を考えたほうがいいサイン
- まとめ
1. 80代に多い睡眠トラブルとは
「夜中に何度も目が覚める」「朝早くに目が覚めて、そのあと眠れない」「昼間にうとうとしてしまう」——こうした悩みは、80代のかたにとても多いものです。
日本睡眠学会の調査によると、65歳以上の約3人に1人が何らかの睡眠の問題を抱えているとされています。80代ではさらにその割合が高くなります。
しかし、多くの場合、睡眠の変化は「病気」ではなく「加齢に伴う自然な変化」です。正しい知識を持ち、生活習慣を少し整えるだけで、睡眠の質がぐっと良くなることがあります。
2. 年齢とともに睡眠が変わる理由
歳を重ねると睡眠が変わるのには、医学的な理由があります。
深い眠り(ノンレム睡眠)が減る
加齢とともに、深い段階のノンレム睡眠が少なくなり、浅い眠りの時間が増えます。そのため、ちょっとした物音や尿意で目が覚めやすくなります。
体内時計が前にずれる
高齢になると、体内時計(概日リズム)が前倒しになりやすく、夕方に眠くなり、早朝に目が覚めるパターンになりがちです。
メラトニンの分泌が減る
睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌量は、加齢とともに減っていきます。これも寝つきが悪くなる原因の一つです。
こうした変化は誰にでも起こる自然な現象です。「自分だけがおかしい」と心配しすぎる必要はありません。
3. ぐっすり眠るための5つの生活習慣
習慣1:朝の光を浴びる
朝起きたら、カーテンを開けて日光を浴びましょう。15〜30分程度の朝の光が体内時計をリセットし、夜に自然な眠気が来るようになります。曇りの日でも外の光は室内よりずっと明るいので、効果があります。
習慣2:昼寝は30分以内にする
昼間の眠気がつらいときは、昼食後に15〜30分程度の仮眠をとるのは有効です。ただし、30分を超えると夜の睡眠に影響するため、タイマーをセットしておくのがおすすめです。また、15時以降の昼寝は避けましょう。
習慣3:夕方に軽く体を動かす
夕方に10〜15分程度の散歩や軽い体操をすると、適度な疲労感で夜の寝つきがよくなります。ただし、就寝直前の運動はかえって目が冴えてしまうため、就寝の2〜3時間前までに済ませましょう。
習慣4:寝室の環境を整える
室温は18〜22℃程度、湿度は50〜60%が快適な睡眠の目安です。寝室は暗くし、テレビやスマートフォンの光は避けましょう。寒い時期は、布団に入る前に湯たんぽで足元を温めておくと寝つきやすくなります。
習慣5:「床にいる時間」を減らす
眠れないのに布団の中にいると、脳が「布団=眠れない場所」と学習してしまいます。20分経っても眠れないときは、一度布団から出て、暗めの照明の部屋で静かに過ごし、眠気が来たら戻るようにしましょう。
4. やりがちだけど逆効果な行動
良かれと思ってやっていることが、実は睡眠を悪化させていることがあります。
「早く寝ようとして、19時に布団に入る」
→ 体内時計に合わない時間に寝ようとしても、かえって眠れません。就寝時間は21時〜22時ごろを目安にしましょう。
「夜中に目が覚めたら時計を見る」
→ 時間を確認すると「まだこんな時間か」と焦って、さらに眠れなくなります。寝室に時計は置かないか、見えない向きにしておきましょう。
「寝酒をする」
→ アルコールは寝つきを良くしますが、睡眠の質を大きく下げます。夜中のトイレも増え、結果的に睡眠が分断されます。
5. 受診を考えたほうがいいサイン
次のような症状がある場合は、かかりつけ医に相談してください。
- 毎晩2時間以上眠れない状態が2週間以上続いている
- 日中の強い眠気で、食事中や会話中にも眠ってしまう
- 大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まっていると指摘された
- 足がムズムズして眠れない
- 睡眠薬を使っているが、効果が感じられなくなった
これらは睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など、治療で改善できる病気のサインかもしれません。
まとめ
80代の睡眠は、若いころとは違って当然です。「8時間眠らなければ」と思い込む必要はありません。実際に80代の方に必要な睡眠時間は6〜7時間程度ともいわれています。
朝の光を浴びて、昼寝は短めに、夕方に少し動いて、夜は暗い部屋でリラックスする。この流れを意識するだけで、睡眠の質は変わってきます。
眠りに悩んでいるかたも、そのご家族のかたも、まずは今日の朝からカーテンを開けることから始めてみてください。
よくある質問
Q1. 睡眠薬は飲み続けても大丈夫ですか?
回答: 睡眠薬の種類によります。医師の処方のもとで使う分には安全性は確認されていますが、高齢者ではふらつきや転倒のリスクが上がるタイプもあります。自己判断でやめたり量を変えたりせず、必ず主治医に相談してください。
Q2. 夜中にトイレに起きるのは仕方がないですか?
回答: 加齢とともに夜間頻尿は増えますが、1晩に3回以上の場合は泌尿器科への相談をおすすめします。就寝2時間前からの水分を控えめにする、夕方に足を上げて休む(むくみを減らす)などの対策も有効です。
Q3. テレビをつけたまま寝るのはよくないですか?
回答: テレビの光と音は睡眠を浅くする原因になります。タイマー機能で30分後に切れるように設定するか、ラジオなど音だけのものに切り替えると、睡眠の質が改善しやすくなります。
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