体外衝撃波治療を受ける前に知っておきたい5つのこと|費用・痛み・回数をまるごと解説
運動・リハビリ
2026.06.07
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体外衝撃波治療(ESWT)は、切らずに痛みを治療する方法です。日帰りで受けられ、治療後はそのまま帰宅できます。ここでは費用・痛み・回数など、受ける前に知っておきたいことをまとめます。
費用の目安
- 保険適用(難治性足底腱膜炎のみ)…3割負担で約15,000円。「6か月以上治療しても改善しない」ことが条件です
- 自費(その他の疾患)…1回5,000〜15,000円程度。3〜6回通うため、総額では数万円になるのが一般的です
石灰沈着性腱板炎やテニス胘、アキレス腱炎などは自費です。受診前に見積もりを確認しておくと安心です。
痛みはどの程度か
多くの方は「パチパチとした刺激」「ズンとした圧迫感」と表現されます。照射の強さは低いレベルから徐々に上げていくため、いきなり強い痛みがくることはありません。つらければレベルを下げて調整できます。治療後は照射部位がジンジンすることがありますが、ほとんど24時間以内におさまります。
回数と間隔の目安
- 集束型…1〜2週間おきに3〜5回。1回10〜15分程度
- 拡散型…週1回ペースで4〜6回
効果の感じ方には個人差があり、数回の治療を終えてから2〜4週間してから楽になる方もいます。最終的な評価は治療終了の約3か月後が目安です。
治療の流れ
- 整形外科を受診し、レントゲン・MRI・エコーで痛みの原因を調べる
- 照射部位・回数・費用・期待できる効果の説明を受ける
- ジェルを塗ってプローブを当て、エコーで位置を確認しながら照射(10〜20分)
- 固定や安静は不要でそのまま帰宅。当日の激しい運動とマッサージは控えます
受けられない方・注意が必要な方
がんのある部位への照射、妊娠中の方の腹部・骨盤周囲、血液凝固障害や抗凝固薬を飲んでいる方、成長期のお子さん、ペースメーカーを使用中の方は受けられません。ステロイド注射を最近受けた方も、一定期間あけてから行います。不安な点は治療前の診察で相談してください。
監修:Dr.T
目次
- 費用はどのくらい?——保険適用と自費の違い
- 治療中の痛みはどの程度か
- 治療回数と間隔の目安
- 実際の治療の流れ
- 受けられない人・注意が必要な人
- まとめ
体外衝撃波治療(ESWT)に興味を持ったとき、次に気になるのは「実際どんな感じなの?」という具体的な情報ではないでしょうか。
「けっこう痛いと聞いたけど我慢できるレベル?」「何回通えばいいの?」「費用はどのくらい?」——この記事では、治療を検討している方がまず知りたい5つのポイントを、実際の治療の流れに沿ってまとめました。
1. 費用はどのくらい?——保険適用と自費の違い
体外衝撃波治療の費用は、「保険適用かどうか」で大きく変わります。
保険適用の場合(難治性足底腱膜炎のみ)
診療報酬は5,000点(一連の治療につき)です。3割負担の方であれば約15,000円が目安となります。「一連」とは、治療に要した回数にかかわらず1セットとして算定するという意味です。ただし、保険適用には「6か月以上の保存治療で改善しない」という条件があります。
自費の場合(その他の疾患)
足底腱膜炎以外——たとえば石灰沈着性腱板炎やテニス肘、アキレス腱炎などは保険適用外となり、全額自費です。1回あたりの費用は医療機関や使用する機器によって異なりますが、1回5,000〜15,000円程度が相場です。
3〜6回の通院が推奨されるため、総額では数万円になるのが一般的です。高額に感じるかもしれませんが、手術を回避できれば入院費や仕事を休む期間の負担が減ることを考えると、トータルのコストとして検討する価値はあります。
治療を受ける前に、医療機関に費用の見積もりを確認しておくことをおすすめします。
2. 治療中の痛みはどの程度か
「衝撃波」という名前から、強い痛みを想像される方もいると思います。実際のところ、治療中にある程度の痛みは伴います。
痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの方は「パチパチとした刺激」や「ズンとした圧迫感」と表現されます。照射の強さは低いレベルから徐々に上げていくため、いきなり強い痛みがくることはありません。
痛みが強すぎる場合は照射レベルを下げたり、一時的に中断したりして調整します。なお、治療中は基本的に麻酔は使いません(集束型の高エネルギー照射では局所麻酔を使う施設もあります)。
治療後の痛みについては、照射部位が一時的にジンジンすることがありますが、ほとんどの場合24時間以内におさまります。治療直後から日常生活に戻れるのが通常です。
3. 治療回数と間隔の目安
体外衝撃波治療は、1回で完結するものではありません。一般的には次のようなスケジュールで行われます。
集束型:1〜2週間おきに3〜5回が標準的です。1回あたりの照射時間は10〜15分程度。照射回数(ショット数)は1,000〜2,500発ほどで、疾患や症状の程度によって調整されます。
拡散型:週1回程度のペースで4〜6回行うケースが多いです。集束型よりエネルギーが低いぶん、回数を多めに設定する傾向があります。
効果の実感には個人差があります。照射直後から痛みが減る方もいれば、数回の治療を終えて2〜4週間たってから「気がついたら楽になっていた」と感じる方もいます。治療終了後も組織の修復は数か月にわたって進行するため、最終的な評価は治療終了の3か月後が目安とされています。
4. 実際の治療の流れ
体外衝撃波治療の流れ(4ステップ)
初めて体外衝撃波治療を受ける方のために、一般的な流れを紹介します。
ステップ1:診察と検査
まず整形外科を受診し、痛みの原因を診断します。レントゲンやMRI、超音波(エコー)検査で患部の状態を確認し、体外衝撃波治療が適しているかどうかを判断します。
ステップ2:治療計画の説明
照射する部位、回数、費用(保険か自費か)、期待できる効果とリスクについて説明を受けます。疑問点があればこの段階でしっかり聞いておきましょう。
ステップ3:照射
ベッドに横になり(部位によっては座位)、超音波(エコー)で患部を確認しながら照射位置を決めます。ジェルを塗り、装置のプローブを皮膚に当てて衝撃波を照射します。所要時間は10〜20分程度です。
ステップ4:治療後の注意
照射後はとくに固定や安静の必要はなく、そのまま帰宅できます。ただし治療当日は、照射部位への激しい運動やマッサージは控えたほうがよいとされています。また、痛み止め(消炎鎮痛剤)の服用は治療効果を下げる可能性があるため、医師の指示に従ってください。
5. 受けられない人・注意が必要な人
体外衝撃波治療は比較的安全な治療ですが、以下に該当する方は治療を受けられない、あるいは慎重な判断が必要です。
治療を受けられない方(禁忌)
国際衝撃波治療学会(ISMST)のガイドラインでは、以下の方は禁忌とされています。
悪性腫瘍(がん)のある部位への照射、妊娠中の方(腹部・骨盤周囲)、血液凝固障害のある方や抗凝固薬を服用中の方、骨端線が閉じていない成長期の子ども、脳や脊髄への照射、肺への直接照射——これらは安全上の理由から治療対象外です。ペースメーカーを使用している方も原則として適応外となります。
注意が必要な方
ステロイド注射を最近受けた方は、腱が一時的に弱くなっている可能性があるため、一定期間あけてから行うのが望ましいとされています。また、照射部位に皮膚疾患や感染がある場合も、治癒してから治療を検討します。
不安な点がある方は、治療前の診察で主治医にしっかり相談してください。
6. まとめ
体外衝撃波治療は、保険適用の足底腱膜炎なら約15,000円(3割負担)、自費の場合は総額数万円が目安です。治療中に多少の痛みはあるものの、日帰りで受けられ、治療後すぐに日常生活に戻れます。
1〜2週間おきに3〜6回の通院が一般的で、最終的な効果の評価は治療終了から約3か月後。禁忌に該当しなければ幅広い年齢の方が受けられる治療です。
「自分に合うか試してみたい」と思ったら、体外衝撃波治療に対応している整形外科を受診し、検査と説明を受けるところから始めてみてください。
よくある質問
Q1. 体外衝撃波治療を受けた日にお風呂に入っても大丈夫ですか?
回答: 入浴は基本的に問題ありません。ただし、照射部位が赤くなったり軽い腫れがある場合は、長時間の入浴やサウナは避けて、ぬるめのシャワー程度にしておくと安心です。
Q2. 仕事を休む必要はありますか?
回答: ほとんどの場合、治療当日から仕事に復帰できます。デスクワークであれば問題ありませんし、立ち仕事でも通常は可能です。ただし、照射部位に強い負荷がかかる肉体労働やスポーツは、治療当日は控えることをおすすめします。
Q3. 体外衝撃波治療は何歳まで受けられますか?
回答: 上限の年齢制限は設けられていません。80代の方でも治療を受けているケースがあります。重要なのは年齢よりも全身状態や禁忌事項に該当しないかどうかです。高齢の方こそ手術の負担を避けたい場面が多いため、体外衝撃波が有力な選択肢になることがあります。
監修:Dr.T
参考文献:
- 厚生労働省 診療報酬点数表 K096-2 体外衝撃波疼痛治療術
- 国際衝撃波治療学会(ISMST)ガイドライン
- 日本運動器SHOCK WAVE研究会「体外衝撃波治療の禁忌と注意事項」
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